お客様インタビューINTERVIEW
ライト電業株式会社様

株式会社竹中工務店 岡山営業所岡山営業グループ 主任 古田周平様 、ライト電業株式会社 総務部総務課 主任 花房茂樹様
「アカリナは閉めたままで明るい。だから、開閉の頻度が減って長持ちする」
ライト電業株式会社様(以下、ライト電業様)に、弊社の採光ブラインド アカリナ コントラクト※(以下、アカリナC)をご採用いただきました。
代表取締役 岡本直哉(おかもとなおや)様、総務部総務課 主任 花房茂樹(はなふさしげき)様に、採用に至った経緯や実際に使用した感想などを、弊社代表取締役 渡辺勝利(わたなべかつとし)がお伺いしました。
まず、ライト電業様についてご紹介いたします。

■ 会社紹介 ■
ライト電業は制御機器の販売やシステム提案を通じて、製造業の生産性向上を支援する技術商社です。1945年の創業以来、オムロンをはじめとする約250社のメーカー製品を取り扱い、最適なソリューションを提供しています。
本社を岡山に構え、中国・四国・九州エリアに営業拠点を展開。さらに海外にも拠点を持ちグローバルな展開を進めています。技術力を強みとし、提案型の営業を実現。お客様の課題解決を第一に考え、信頼と実績を築いています。
■ 所在地 ■
本社:〒702-8027 岡山県岡山市南区芳泉2丁目2-32
Q:ライト電業様の特長や同業他社と違うユニークな点などがあればお聞かせください。
岡本様:我々は、いわゆるFA(ファクトリーオートメーション)、つまり工場の自動化を支援する企業です。他社と大きく異なる点は、エンジニアリング部隊を持っていることだと思います。
一般的に商社というと営業が主体となることが多いですが、当社では営業が80名に対して、エンジニアが50名以上在籍しています。エンジニアにはメカニック系の技術者もいれば、最近注目されているDX(デジタルトランスフォーメーション)の分野に携わる技術者もいます。特に工場におけるデータ活用の領域についても支援しており、この規模で50名以上のエンジニアを擁す商社は、あまり多くないと思います。
渡辺:生産ラインといえば当社も工場を持っていますが、そこにはキーエンスさんのセンサーをはじめ、さまざまな機器が導入されています。規模は小さいですが、弊社もやはりオートメーション化を進めています。

岡本様:そうですね。ここ10年ほどの間に、よく言われる「モノ売り」から「コト売り」へと変化してきました。お客様のお悩みも商品単体で解決できるものばかりではなくなってきています。そのため、複数の商品を組み合わせて提案し、お悩みを解決して希望を実現できることが求められています。当社は、そうした組み合わせの提案から実現までを自社で対応できるという強みがあり、中四国エリアにおいては特にユニークな存在だと考えています。
渡辺:まさに時代の流れですよね。当社も同様で、単にモノを作って「良いでしょう、買ってください」というスタイルではなくなっています。今では、当社の製品やサービスはお客様の現場に深く入り込んでいます。
例えば、今日もある自動車メーカーの工場に当社の営業スタッフが訪れています。弊社もお客様や営業窓口となる商社の方々と連携し、現場の課題を共に解決していくスタイルを取っています。これはまさに「コト売り」の考え方そのものです。
商品そのものは、あくまで「ツール」にすぎません。重要なのは人間の感覚や、その場にいるからこそ得られる気付きです。こうした現場での対応力こそが、当社の大きな強みになっているのではないかと思います。
岡本様:ユニークな点といえば、当社では2年に1回、社員旅行として海外旅行を実施しています。今年の2月には社員の約6~7割にあたる130人ほどでハワイへ行きました。こうした取り組みは、最近ではあまり見られない特徴だと思います。
渡辺:今は全体的に縮小傾向で、日本国内の温泉旅行ですら「やめておこうか」となる企業も増えています。社員の皆さんにとっては嬉しい取り組みですね。弊社は小さな会社ですが、忘年会を開くといっても「私は行けるけど、私は行けません」といった状況がどうしても出てきます。
岡本様:こういったことはなかなか難しいですよね。今の時代はワークライフバランスなど、さまざまな考え方がありますが、私が心がけているのは、基本的にリクルート活動にはすべて自分が参加することです。イベントをはじめ、すべてに自分が出席しています。会社のイベントや海外旅行があることは、入社を希望される方全員にお伝えしています。そして、入社試験の際に「こうした文化が苦手な人は、能力の有無に関わらず当社とは合わないかもしれません」ともお伝えしています。そのため、こうした社風を好む方が入社する傾向が強いですね。最初の段階で、会社の理念や文化に合うかどうかをしっかりお伝えし、確認することはとても重要だと考えています。採用は非常に大切なことなので、私自身もできる限り関わるようにしています。


Q:アカリナCを知ったきっかけ、その時の印象などございましたらお聞かせください。
岡本様:今回の新本社へのアカリナ導入については、竹中工務店様からのご紹介がきっかけでした。
一方で、弊社としてはそれ以前に福山営業所に導入したことがあり、現地の従業員に様子を聞いてみると「すごくいいよ」と評判も上々でした。それまで私はこのブラインドについて詳しく知りませんでしたので「そうなんだ、そんなものがあるんだ」といった感じでした。
ちょうど本社の建て替えにあたり良いものを導入したいと考えていたため、竹中工務店様とともに貴社を訪問させていただきました。そこでアカリナの機能や種類について説明を受け、実際に体感して導入を決めました。
Q:アカリナCについてご自身の体感、働かれている方に反響はございましたか?
岡本様:アカリナは本当に素晴らしいと思います。この新社屋が完成してから、私たちの取引先メーカーのお客様が多く訪れましたが、その際にこのブラインドを紹介すると「すごいですね」と驚かれることが多いです。特に、1階のハイブリッドのスラット(はね)の種類が変わる部分を見て「こんなものがあるんだ」と関心を持たれることがよくあります。

渡辺:特にガラスを使った開放感のあるデザインの場合、断熱対策が重要になります。窓を大きくすると夏は暑く、冬は寒さが入り込むため、適切な遮熱・断熱効果のある素材を取り入れることが効果的です。
また、昼間の照明についても考慮する必要があります。弊社では、天気の悪い日には照明を点けることもありますが、普段は消灯しています。もともと窓は採光や通風のためにあるものですが、近年では昔のように大きく窓を開け放つことは少なくなっています。そうなると「自然光をどのようにコントロールするか」が大きなテーマになります。当社の開発のスタートは、パソコンに使われている光学フィルムがきっかけでした。パソコン内部には、反射板や光をコントロールする特殊なフィルム技術が組み込まれていますが、その応用です。
岡本様:昨年の4月に竣工して、この建屋で初めて冬を過ごしたのですが、社員からは「暖かい」という声が多く聞かれました。もちろん、建物の断熱性能が向上したことが大きな要因だと思いますが、以前の建屋では寒さを感じることが多かったため、その違いを実感しています。
渡辺:一般的なブラインドは金属製のため、太陽光が当たると熱を持ちます。一方で、外気温が下がると金属も冷えるため、室内も寒くなってしまいます。アカリナは非常に薄い特殊な光学シートで、遮熱と採光を両立させた製品です。おそらく世界中を探しても、これほど遮熱性能と採光効率のバランスに優れたものは他にないのではないかと思います。
しかし、メーカー側が数値を提示して「こんなに優れていますよ」と説明しても、お客様にはなかなか響きません。やはり、お客様自身の実感が重要ですよね。例えば、貴社のように「これ、いいよ」といった社内の声が上がることで関心を持つ方が増え、初めて上席の方も「実際に製品を見に行こうか」という話につながるのだと思います。普通、良いか悪いか分からないものをわざわざ見に行くことはありませんよね。
岡本様:正直なところ、ブラインドにはステレオタイプなイメージを持っていました。はっきり言って「どれを選んでも大差ないのでは?選ぶ余地はメーカーぐらいかな」と思っていたんです。
渡辺:そうですよね。ブラインド業界自体、ここ数年は大きなイノベーションが起こっていないのが現状ですから。弊社では「良いものを長く使う」という日本ならではのスタイルを極めていきたいと考えています。特に東南アジアや中国、アメリカでは今でも「使い捨て」の文化が根強く残っています。例えば、東南アジアではブラインドの耐久性はおよそ3年程度です。日本では、製品が3年で壊れると「品質が良くないからダメだ」と判断され、次は選ばれません。
しかし、先に述べた国々では価格とのバランスを重視する考え方が一般的で「この価格ならこの程度で十分」「壊れても安いからまた買えばいい」という考えが根付いています。こうした価値観の違いを見ると、日本とはモノに対する考え方がまったく異なりますね。
岡本様:まさにその通りですね。FA業界も同じで、不具合対応の考え方は海外と日本では大きく異なります。日本では問題が発生すると「なぜこうなったのか?」と原因を突き詰めます。しかし、海外のメーカーは「新品を送って終わり」という対応が一般的です。海外ではそれが当たり前の感覚なので、原因の話になると「何をそんなにこだわっているんだ?」といった反応をされることもあります。日本のお客様は、そうした対応では納得してくれませんよね。

Q:アカリナCを採用したことで、メリットはございましたか?
花房様:アカリナは採光効率が良いですよね。弊社の事務所では照明を人感センサーで制御し、必要なときだけ点灯するようにしています。
しかし、アカリナからしっかり光が入ってくるので照明の照度は下げた状態で使用しています。1Fの執務室はハイブリッドですが、ブラインドを閉めたままでも十分に明るいため、基本的に常に閉めた状態で使用しています。それでも作業に支障はありません。さらに、断熱性能が高くなったので、この冬は室内が暑いくらいになることもあります。
岡本様:暖房の設定温度を以前より2~3度以上低くしても、寒さを感じることはありません。これは建物の性能が大きく影響していると思いますが、アカリナの効果も大きいと感じています。その結果、照明とエアコンの両方の電力消費を削減できていると考えています。
渡辺:玄関に入った瞬間に、良い建物にある特有の何とも言えない心地よさを感じました。暑すぎず、寒すぎず、温度ムラが少なく快適な空間ですね。
岡本様:私の部屋は18時50分頃にエアコンが自動で切れる仕様になっています。
しかし、真冬でもエアコンが切れた後にそれほど寒く感じません。もちろん、特に寒い日はつけ直すこともありましたが、ほとんど必要ありませんでした。以前は、寒さで震えるほどでした。
渡辺:そうなんですね。やはり、竹中工務店様の最新技術が取り入れられているからこそ、冬でも暖かく快適な建物になっているのだと思います。
岡本様:確かに竹中工務店様の施工は良かったです。でも、アカリナの影響も絶対にあると思います。
渡辺:快適な空間づくりにはさまざまな要因が関わっていると思います。その中のひとつとして、私たちもお手伝いできればと考えています。ブラインドも長く使うものですからね。
アカリナは折れたり曲がったりしにくく、汚れにくい仕様になっています。そのため、数年経ってもほとんど変わりません。7〜8年経過すると、太陽光の影響による若干の経年変化が見られるかもしれませんが、新しいものと並べて比較しない限り、違いは分からないと思います。実際に10年、15年と長くお使いいただいているお客様からは「変わらない」という声をいただいています。ただ、メーカーとしては、耐久性が高いことで交換の需要が生まれにくく、新しい仕事につながりにくいという悩みもあるんです(笑)
とはいえ、どうせ作るなら既存のブラインドにはない特長を持たせたいと考えています。これまでのブラインドが抱えている問題、たとえば「折れやすい」「汚れやすい」「閉じると暗い」「開けると暑い」といった課題をすべて解決できる製品を提供したいのです。
花房様:以前の社屋で使っていたアルミ製ブラインドは、当然ですが閉めると暗くなり開けると眩しくなりました。1日の中で何度も開け閉めを繰り返す必要があったため、劣化が進みやすく、羽が折れてしまうこともありました。
しかし、先ほどお話ししたように、アカリナは採光効率が高いため、閉めたままでも十分な明るさを確保できます。その結果、開閉の頻度が減り、ブラインドの負担が少なくなることで長期的に使えるのではないかと思います。

Q:今後の取り組みやビジョンについてお聞かせください。
岡本様:最初にお話ししましたが「社員にとってやりがいと働きがいのある会社をつくる」という考えをぶらさず大切にしていきたいと考えています。
事業展開の話をすると、国内に展開している10拠点の中でも、特に九州や広島など製造業が盛んな地域に注力していきたいです。特に広島は製造業の集積地であり、今後も発展の余地があるエリアです。 そのため、今後はこの地域への投資を強化していく予定です。また、広島支店は自社ビルですが、人員が増えスペースも手狭になってきたので新しくしたいと考えています。その際はアカリナのような製品を積極的に採用します。九州はまだ営業所ですが、今後5年以内には支店へ昇格させたいと考えています。 ただ、九州に関しては、支店にする際に自社ビルを持つべきかどうか悩んでいるところです。最適な形を見極めながら、慎重に進めていきたいと思います。
渡辺:費用がかかるので、そう簡単に次々と投資できるものではありませんよね。しかし、私は無茶は避けつつも、ある程度のリスクを取ることも必要だと考えています。熱意を持ってバランスを取りながら事業を展開していきたいです。よろしければ、今後もぜひ情報交換をさせていただければと思います。
岡本様:もちろんです。岡山の企業として一緒に頑張っていきましょう。お互いに元気に成長し、高め合っていけたらと思います。
渡辺:このご縁を大切にしながら、弊社としても「この会社のブラインドを使っています」と言っていただけるよう、しっかりと取り組んでまいります。本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。
あとがき
創業80年を迎えられたライト電業株式会社様のオフィス環境づくりの一端を担わせて頂いたこと、心より感謝申し上げます。職場の「暑い・寒い・暗い」といったお困りごとが解消されたと伺い、大変嬉しく思いました。皆さまの笑顔が末永く続くことを願い、今後も引き続きサポートさせていただく所存です。
また、私どもも現在R&Dセンターの新設を予定しており、今回の訪問は大変勉強になりました。地元・岡山の企業として恥じることのないよう、今後も努力してまいります。
この度は誠にありがとうございました。
あかりカンパニー 渡辺勝利
※採光ブラインド アカリナは、製品の仕様・保証内容やサービスの違いで法人用と個人用がございます。法人用のアカリナは、AKARINA contract(アカリナ コントラクト)です。

